7/27現在で撮影した嘉穂劇場の被災状況をお伝えします。
外見はこれといった変化は見られないようですが、、、、
壁がふくらんでいます。壁板の下半分が白くなっていますが、この部分にまで浸水した事を示しています。
玄関前にあるついたてが痛々しくも被害状況を物語っています。
畳は既に運び出された後でした。
舞台に向かって右手の桟敷席です。陥没している状態が分かると思います。
舞台を見てみると回り舞台が不自然にせり上がっているのが確認できるでしょう。
近くから見てみます。廻り舞台の木材の一部が舞台の床部分に乗りかかっています。
二階部分から一番状態が酷いと思われる、舞台に向かって左手の花道付近を撮ってみました。花道が波打ち、枡席の床が陥没しています。
再び玄関に戻り、漆塗りのふすまを見てみます。下部分の塗料がはがれているところまで水が入ってきました。だいたい床上1.1メートルくらいかと思います。
ふすまは完全に骨組みを晒しています。
花道の地下部分3枚を紹介します。地下部分は柱がかなりずれて、危険な状態です。
礎石から柱がずれ、斜めに倒れています。
複雑に折り重なって、さらに機材のコードが絡んでいます。
廻り舞台地下部分の写真を三枚。柱が礎石にかみ合っていません。
排水作業がようやく終わろうとしているところでしょうか。排水機の排気で地下は少し息苦しかったように感じます。
補強のために路盤材を利用している状態が分かるでしょうか。
最後にこの写真をご覧下さい。柱の真ん中部分にひびが入っています。すぐに倒壊する危険性は無いようですが、復旧のために早急な措置が必要なことが分かって頂けると思います。